月経の症状が重いが我慢していた選手の事例

高校生の頃,大会に生理が重なったり,大切な時期の練習中に生理の症状で動けなくなってしまうことがありました.当時は産婦人科に行くこと自体にハードルを感じてしまっていて,ピルを飲んで月経周期を調節したりという知識がなかったため余計に無理をしてしまっていたと思います【大学生】.


動けなくなるほどの強い月経痛があり,日常生活や練習に支障が出るような月経困難症(月経中にみられる病的な症状.下腹痛,腰痛,腹部の張り,吐き気,下痢,頭痛,イライラ感,脱力感,憂鬱など)は治療の対象になります.そのままにしておくと将来的に子宮内膜症になるリスクが高まることもありますので,早めに婦人科を受診しましょう.また,大会に月経が重なってしまうような時は,月経時期を調節するためにピルを服用することも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか.近年はピルの種類も増えてきて,万が一合わなかった場合でもホルモン製剤を服用したりすることで早めに対策ができるようになってきています.

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