女性アスリートの
健康課題
近年、女性アスリート特有の健康課題が問題となっています。
これは、男女の体の構造や機能には様々な性別の差がありながら、女性の身体的特性がほとんど考慮されていないコンディショニング管理が行われてきたためです。また、研究も男性をもとにしたトレーニングやコンディショニング方法が今までは主流でした。そのため、月経周期に考慮したコンディショニング法が提案されるようになりました。
では、女性アスリート特有の健康問題とはどのようなものなのでしょうか?
①月経不順
正常の月経周期日数は、25〜38日と定義されており、これに当てはまらないものが月経不順とされています。
一般女性をはじめ、多くの女性アスリートが月経不順と向き合っています。
月経不順の症状は下記のように多岐にわたります。
〈初経の時期の異常〉
- 早発初経:初経が10歳未満
- 遅発月経:初経が15歳以上
〈月経周期の異常〉
- 無月経
- 原発性無月経:18歳になっても初経がないもの
- 続発性無月経:3ヶ月以上月経がきていないもの
- 頻発月経:周期が24日より短いもの
- 稀発月経:周期が39日より長いもの
- 不正周期月経:月経周期が25〜38日に当てはまらないもの
〈持続日数・量の異常〉
- 過長月経:出血日数が8日以上続くもの
- 過短月経:出血日数が2日以内で終わるもの
- 過多月経:経血量が多いもの(血の塊が出る、日中でも夜用ナプキンを頻繁に変えるなど)
- 過少月経:経血量が少ないもの(ナプキンに少し血がつく程度、おりものシートでも間に合うなど)
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〈月経随伴症状〉
- 月経困難症:月経期間中に月経に伴い起こる症状(強い下腹部痛や腰痛、お腹の張り、吐き気、頭痛、疲労感、食欲不振、イライラ、下痢など)
- 月経前症候群(PMS):月経開始3〜10日前頃に起こる身体的・精神的症状で、月経開始とともに消失

②女性アスリートの三主徴
女性アスリートに多く発症する健康課題には、「月経不順(無月経)」のほかに、「利用可能エネルギー不足」と「骨粗鬆症」があり、これらは女性アスリートの三主徴と呼ばれています。
