体組成表の見方(記載されている内容の例) 

次のリストは、体組成表に掲載される一例です。体組成を測る際に参考にしてみてくださいね。

除脂肪体重(kg)

除脂肪体重は、体重から体脂肪量を除いた筋肉、骨、内臓、血液などの水分の総量のことです。除脂肪体重のうち、約7割が筋肉といわれています。体重の中で除脂肪体重の割合が高くなると(つまり、筋肉量が増えると)、パフォーマンス向上や怪我予防につながる体づくりがしやすくなります。

除脂肪体重(kg)=体重(kg) ー 体脂肪量(kg)

 *体脂肪量(kg)=体重(kg)X 体脂肪率(%) ÷ 100

例)身長155cm、体重50kg、体脂肪率が23%の場合

  体脂肪量(kg)=50(kg)X 23(%)÷ 100= 11.5(kg)

  除脂肪体重(kg)=50(kg)ー 11.5(kg)= 38.5(kg)

体脂肪率(%)

体に含まれる脂肪の割合を指します。脂肪率は、体に含まれる脂肪の割合を指し、時間帯や水分量によって変化します。筋肉は水分を含み、脂肪は水分を含まないため、脱水気味の状態では通常より除脂肪体重が減少しますが、脂肪体重は変化せず、体重を占める体脂肪の割合が脂肪体重に比べて高くなってしまいます。

BMI

BMI(Body Mass Index)は、体重と身長によって肥満度を評価する指標です。   

BMIが25を超える場合は、肥満といわれています。しかし、体脂肪量が少なく筋肉量が多い場合、BMIは高い値をとるため、除脂肪体重を把握することが重要です。

BMIを測る場合はこちらから

BMIが18.5を下回っている場合は、低体重になっていて月経が止まったり疲労骨折のリスクが高まる可能性があるため、目安として覚えておきましょう。

基礎代謝量

基礎代謝は、生命を維持するために必要な最低限のエネルギー量のことです。つまり、基礎代謝は生きているだけで、何もしない安静時も消費されるエネルギー量のことを指します。

除脂肪体重が少ない場合、基礎代謝量が下がりやすく、体が熱を保ちにくくなるため、冷え性になることがあります。また、エネルギーが消費されにくいため、太りやすくなったりします。

水分量

体に含まれる水分量を指します。水分は血液やリンパ液、細胞の内側や外側にある液に含まれます。体の中で水は重要な働きをします。例えば、栄養を運んだり、体温を一定に保ったり、脳の機能(集中力や記憶力、認知機能)を適切に保ったり、老廃物を回収したりします。

無理な減量をすると体内の水分量が減り、体の機能を適切に保てなくなってしまいますので注意しましょう。

身長や年齢、筋肉量にもよりますが、体脂肪率が適正範囲にある女性の場合の水分量は、約45%〜60%といわれています。筋肉量が多く、身長が高い場合は水分量も増えます。

骨量

骨量は、骨に含まれるカルシウムなどのミネラル量です。骨は新陳代謝が良いため、内部では古い骨を新しい骨と交換する作業が常に行われています。

骨量は成長に合わせて増えていきます。骨量は思春期ごろに急激に増加し、20歳ごろにピークを迎えます。そのため、若い時は骨量を増やして、十分に強い骨をつくる機会といえます。
しかし、若い時に十分に強い骨をつくる機会を逃してしまうと、骨量が増えないまま減る一方になってしまいます。そのため、20代でも骨密度が低下したスカスカな状態の骨になってしまう可能性があり、疲労骨折や骨粗鬆症の原因にもなりえます。

骨の生成には、適度な日光浴が大切です日光浴は体内でビタミンDを生み出し、カルシウムの吸収を促します。また、ジャンプやランニングなど骨に負荷をかける運動も、骨を強くするために必要です。

幼少期から継続して十分な栄養と休息をとり、思春期から20代にかけて骨量を増やし、20歳を過ぎてからも高い状態を維持していきましょう!

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