頭痛が続く高校生の事例

高校のバスケットボールの練習中,リバウンドをした際に他の選手の肘があたり腰から床に落ちたことがありました.立とうとした所,ふらつきが出て,頭が痛くなりました.コーチや周りの選手には言えずに,そのままにして部活を続けていましたが,一向に良くならず,それ以来,授業も集中しづらく,部活中も指示が前よりも理解しにくくなりました.今も頭が痛い状態で続けています【高校生】.


脳しんとうは,頭蓋骨の中で脳が揺れ,脳が頭蓋骨の中でぶつかったり,捻じられることで起こります.そのため,頭を打った場合だけでなく,腰や背中などを打った場合でも起こります.脳しんとうの場合,出血や骨折などがないため,レントゲンやCTスキャンなどには問題は見ることが出来ません.脳しんとうの疑いがある状態で無理してプレーを続けてしまうと,セカンドインパクトシンドロームなど命に関わるケースや,脳しんとうの症状が長引き,生活やスポーツ活動に影響を与えるため軽くみてはいけません.ですが,脳しんとうを適切に,早期に処置出来れば,ちゃんと復帰することが出来ます.頭や身体に衝撃を受けて,普段と少しでも違うなと思ったら,その日は練習や試合に復帰しないようにしましょう.競技復帰の際には,段階的復帰も大切です.

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