まずは、次の質問に答えて、自分の今の状態を振り返ってみましょう。
各質問の内容が“全く当てはまらない”場合は0を、“とてもよく当てはまる”場合は3として、次の4項目に対して数字(0〜3)をメモしてみましょう。
- 学校や部活、仕事でやることが多くなった時などに、よくイライラしたり、焦ったり、不安になったりすることがある。
- 本当に心から楽しいと思えることに対して、ほとんど時間を使えていない。
- 他の人に対して感謝の気持ちを伝える時間や機会を十分に設けていない。もしくは、自分自身が達成したことや、受けている恩恵について振り返る時間を設けていない。
*3つを合計した数値が9に近ければ近いほど、感情面でのエネルギー回復ができていない可能性が高いといえます。
感情面でのエネルギーを回復し、ストレスに対抗するために、日常的に意識できる心がけ(マイクロ・プラクティス)の一例をご紹介します。
マイクロ・プラクティスは、日常の短い時間で実践できるもので、一息ついて悪循環を断ち切り、回復するための時間を作り出すことができます。
それでは、マイクロ・プラクティスについて詳しく学んでいきましょう。
その日の出来事を振り返る
その日に起こった出来事の振り返りや、自分に対しての気づき、出来事を行なった目的などを書き出してみましょう。
どんな出来事があり、その時にどんな感情が生まれましたか?その感情を10段階で表すとしたら、どのくらいの程度でしたか?
この時の感情に名前を付けてみましょう。「楽しい」、「うざい」、「ムカつく」のようなざっくりとした表現だけではなく、感じていることや感じ方をより的確に、具体的に表してみましょう。ひとつの感情だけでなく、色々な感情の組み合わせという場合もあるかもしれません。
例えば、「うざい」と感じることが起きた場合、それは「怒り」だったのでしょうか?それとも、「嫌悪感」のような嫌な気持ちでしたか?あるいは「悲しみ」だったのでしょうか?
「怒り」の中にも、頭にくる(怒りで興奮すること)、傷つく(感情が損なわれる)ような状態もありますし、妬みや憎しみ、不満、困惑、攻撃的な感情や批判的な感情を持っている場合など様々な形で分けることが出来ます。
新しい言葉と出会うために、色々な本や映画、音楽などに触れましょう。この時、自分の中で当てはまる感情は日本語だけでなく、他の言語で見つかることもあります。様々な機会を通して、言葉の数を増やしていきましょう。
感情に善悪はありません。
自分がどのように感じているのか興味を持って観察し、その感情に気づいて受け入れることが大切です。
感謝や思いやりを持つ
- その日にあった小さな勝利、良かったことや感謝したことについて思い出してみましょう。
コーヒーが美味しかったとか、道端で見かけた猫や犬が可愛くて癒された等些細なことでいいので、1日を振り返ってみましょう。
- 自分を思いやる気持ちを持ちましょう。そして、優しさを持って自分に声をかけましょう。
何か困ったことや大変なことがあった時に、他の人に対する声かけと自分自身に対する声かけに違いはありますか?振り返ってみましょう。もし、人に対しては優しさを持った声かけをしているのに、自分に対して厳しい声かけをしているのであれば、自分に対しても優しさと思いやりを持った声かけをしてみましょう。
リラックスする
- 一息つきましょう。
SNSやニュースなどのメディア、学校や仕事、人間関係などから少しの時間離れてみましょう。
- 横隔膜呼吸やストレッチ、マインドフルネスの練習を行い、リラックスしましょう。
- 緊張をほぐして、くつろいでみましょう。
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