骨盤底筋の基本情報
1-3.骨盤底筋群がうまく機能しないとどうなる?

骨盤底筋群がうまく機能しない場合を総合して、”骨盤底筋障害”といいます。
代表的には、以下の2つの障害があります。

①尿もれ

尿を我慢することができずに、もれてしまうことです。2つの種類があります。

⚪︎腹圧性尿もれ
重い荷物を上げた時、走ったりジャンプをした時、咳やくしゃみをした時、お腹に力が入った時(腹圧が高くなった時)に起こる尿もれです。
若年層やアスリートにとって、一番起こりやすいのはこのタイプです。

⚪︎切迫性尿もれ
急に尿がしたくなったり、我慢できなくなったりして尿もれしてまうことです。

②骨盤臓器脱(性器脱)

骨盤臓器脱には膀胱・子宮・直腸脱があり、骨盤の中にある臓器(膀胱・子宮・直腸)が本来の位置から下がってきて、臓器そのものが外に下がってくる状態のことを指します。

⚪︎膀胱瘤(ぼうこうりゅう)

腟の前側の壁がゆるんで膀胱と一緒に下がり、膀胱が下方に出てきてしまっている状態です。

⚪︎子宮脱

子宮を支える組織がゆるみ、子宮が腟の中に落ち込んでしまっている状態です。

⚪︎直腸瘤(ちょくちょうりゅう)

腟の後ろ側の壁がゆるんで直腸と一緒に下がり、直腸が下方に出てきてしまっている状態です。

骨盤臓器脱の症状

子宮が下がってきても痛みはありません。しかし、股間のあたりがもっこりしてしまった状態になります。

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